ChatGPTは質問に対してとても自然な文章で答えてくれるので、私たちは「ここまでしっかり答えてくれるなら、きっと正しいんだろう」と思ってしまいがちです。
でも実は、ChatGPTはときどき間違った答えをすることがあります。
こう聞くと、「それなら、使わないほうがいいのかしら」と不安になってしまうかもしれません。
でも、心配はいりません。「間違えることがある」と知ったうえで使えば、ChatGPTはこれからもとても頼りになる存在です。ここでは、そのための付き合い方を一緒に見ていきましょう。
ChatGPTは、間違ったことを答えることがある
ChatGPTを使っていると、まるで知らないことはないみたいに、どんな質問にもすぐに答えてくれるので、思わず感心してしまうことがよくあります。

でも、ここで一つだけ覚えておきたいことがあります。
それは、ChatGPTが言っていることが必ずしも正しいわけではない、ということです。
自信たっぷりに間違えることもある
まず知っておいてほしいのは、ChatGPTは「わかりません」と正直に言うより、もっともらしい文章で間違った内容を答えてしまうことがある、ということです。
しかもその文章が、いつもと同じようになめらかで自信たっぷりなので、こちらとしては「間違っている」とは気づきにくいのです。
例えば、「〇〇美術館の休館日はいつですか?」と聞いたとします。
すると、「毎週月曜日が休館日です。」とはっきり答えてくれるかもしれません。
これだけを見ると、「月曜日なんだ」と信じてしまいそうですよね。
ところが、実際には休館日が変更されていたり、特別な開館日が設定されていたりすることがあります。
文章が自然で、はっきり答えているからといって、必ずしも正しいとは限らない。
これは、ChatGPTを使い始めたときにぜひ知っておきたいポイントです。
なぜ間違えることがあるの?
「AIなのに、どうして間違えるの?」と不思議に思いますよね。
難しい仕組みの話は省きますが、簡単に言うと、ChatGPTは人間のように「事実かどうか」をひとつひとつ確認してから答えているわけではありません。
これまでに学習した膨大な文章をもとに、「次にどんな言葉が続くと自然か」を予測しながら答えを組み立てています。
そのため、ときには事実と違う内容が混ざったり、情報が不十分なまま答えたりすることがあります。
人に何かを尋ねたときも、その人の記憶が少し違っていることがありますよね。
ChatGPTも、「何でも知っていて絶対に間違えない存在」ではないということです。
特に確認したいのはこんな情報
では、どんな情報を確認したほうがよいのでしょうか。すべてを確認していたら、かえって面倒になってしまいますよね。

私なら、次のような情報は念のため確認するようにしています。
すべての情報が同じように間違えやすいわけではないので、次のような情報には特に注意するとよいと思います。
最新の情報
- 営業時間
- 料金
- イベントの日程
- 交通情報
- 制度の変更
こうした情報は、「去年までは正しかったけれど、今は変わっている」ということがよくあります。
ChatGPTは情報が更新されるタイミングによっては、古い情報のまま答えてしまうことがあるので、特に時間、日程、開催日などはしっかりと公式ホームページなどで調べることにしています。
税金・法律・行政手続きなど
年金、税金、相続、行政の手続きなども、制度がたびたび変わる分野です。
また人によって条件が異なっている場合も多いです。
まずChatGPTに「わかりやすく説明してもらう」ことで、全体像をつかんだり、理解を深めたりした上で、実際に手続きをするときには、国や自治体などの公式情報で確認するようにしましょう。
健康や法律など、重要な判断にかかわる内容についても同様です。ChatGPTだけで判断せず、必要に応じて公的な情報や専門家に確認することが大切です。
数字・日付・固有名詞など
もう一つ、私が気をつけているのが、数字や日付、人名・施設名などです。
例えば、
「〇年に開催された」
「料金は〇〇円」
「〇〇さんが書いた本」
など、一見すると簡単に確認できそうな情報でも、間違っている場合があります。
特に、その数字や日付を誰かに伝えたり、ブログやSNSなどに掲載したりする場合は、一度確認しておくと安心です。
大切な情報は「もう一度確認」すれば大丈夫
ここまで読むと、「ChatGPTの答えをいちいち全部調べ直さないといけないの?やっぱり面倒じゃない」と思われるかもしれません。
でもそんな必要はありません。

ポイントは、間違っていたら困る情報だけ確認することです。
公式サイトで確認する
一番わかりやすくてシンプルな方法が、公式サイトを確認することです。
例えば旅行の計画を立てるなら、こんな流れがおすすめです。
1. ChatGPTに候補を考えてもらう
2. ホテルや交通各社などの公式サイトで、料金や時間を確認する
ChatGPTで大まかなイメージをつかみ、最後の確認は公式情報で行う。
これなら、最初からたくさんのサイトを見て回る必要もなく、必要な情報を確認するだけですむので、手軽に安心して進められます。
「最新情報を調べて」と頼むのも手
現在のChatGPTには、必要に応じてウェブを検索して、新しい情報を調べる機能があります。
例えば「〇〇美術館の現在の開館時間を調べて、情報源も教えてください。」と頼んでみるのも一つの方法です。
検索を使った回答では、情報の出典が表示されることがあるので、そちらから辿って詳細を調べることもできます。
その場合も、料金や予約、手続きなど間違えると困る情報なら、表示された情報源を自分でも開いて確認すると、さらに安心です。
「どこで確認すればいい?」と聞く
答えを読んで、「これ、本当かな?」と思ったとき、「本当に合っていますか?」とChatGPTにもう一度聞きたくなってしまうかもしれません。
でも同じChatGPTに「本当?」と聞いて、もう一度「本当です」と答えたからといって、それだけで正しいと確認できたことにはなりません。
一方で、こんな聞き方はとても役に立ちます。
「この情報は、どこで確認すればいいですか?」
こう聞くと、公的機関や公式サイトなど、確認先を整理して教えてくれます。
答えそのものを鵜呑みにするのではなく、「確認する場所を教えてもらう」ためにChatGPTを使う。
これも賢い活用法のひとつです。
ChatGPTに任せていいこと・確認したほうがいいこと
「どこまでChatGPTに任せていいの?」もしそんなふうにと迷ったら、次のように考えてみるとわかりやすいでしょう。
| 気軽に任せやすいこと | 確認したほうがいいこと |
| 献立のアイデア | 行政手続きの期限や条件 |
| 旅行先のアイデア | 交通機関の最新時刻 |
| メールの下書き | 税金・年金などの制度 |
| 趣味のアイデア | 法律・契約 |
| 文章の整理 | お金や契約に関する重要な判断 |
ポイントは、「間違っても大きな問題にならないこと」と「間違えると困ること」を分けて考えることです。
この考え方さえ覚えておけば、迷ったときの判断がぐっと楽になります。
私がChatGPTを使うときに気をつけていること
私自身、ChatGPTを使うときは、こんなふうに役割を分けています。
まずChatGPTで全体像をつかむ
難しい制度や初めて知ることについて調べるとき、私はいきなり細かな情報を全部調べようとはしません。
まずChatGPTに、「〇〇について、初心者にもわかるように説明して。」と聞いてみます。
文章がわかりやすいので、まず「何の話をしているのか」がすっと頭に入ってきますし、わからない言葉が出てきたら、「その言葉をもっと簡単に説明して。」と聞くこともできます。
そこで、「なるほど、だいたいこういうことなのね。」と全体像をつかみます。
これは、前の記事でご紹介した「相談するAI」という使い方そのものです。
大切な数字や条件は公式情報で確認する
全体像がわかったら、必要なところだけ公式情報を確認します。
例えば、
- 金額
- 日付
- 申し込み期限
- 利用条件
などです。
私は、
ChatGPT=理解するための相談相手
公式サイト=正確な情報を最終確認する場所
と考えています。
こう考えるようになってから、より安心して手軽にAIを活用することができるようになりました。
間違えるからといって、怖がる必要はありません

ここまで注意点をいろいろお伝えしてきたので、「やっぱりAIって怖い」と感じてしまった方もいるかもしれません。でも、少し考えてみてください。
人に聞いても、インターネットで検索しても、間違った情報に出会うことはあります。ChatGPTだけが特別に危ういわけではないのです。
私たちは普段、インターネットの記事を読むときにも、すべての情報をそのまま信じているわけではありません。
大切なことなら、公式サイトを見たり、別の情報と比べたりしますよね。
ChatGPTが間違えることがあるからといって、便利な機能まで使わないのは少しもったいないと思います。
AIだけを特別に怖がることではなく、「情報を確認する習慣を持つこと」。この習慣さえあれば、ChatGPTはこれからも心強い味方になってくれます。

最初はおっかなびっくりでも
使っているうちにどんどん慣れていきますよ。
まとめ|「大切なことは確認する」だけ覚えておきましょう
今日は少し注意点の多い内容になりましたが、覚えていただきたいことはたったひとつです。
ChatGPTはとても便利。でも、大切なことは確認する。
献立や趣味の相談なら、気軽に使ってかまいません。料金や日付、制度、手続きなど、間違っていたら困る情報については公式の情報で確認する。
このくらいシンプルに考えていただければ十分です。
「間違えることがあるから使わない」のではなく、「上手に確認しながら使う」。これが、ChatGPTと長く、そして安心して付き合っていくコツです。
