「ChatGPTに質問してみたけれど、思っていたのと違う答えが返ってきた。そんな経験はありませんか?
せっかく時間をかけて質問を打ち込んだのに、期待していた内容と違う答えが返ってくると、なんだかがっかりしてしまいますよね。
この記事では、ChatGPTを使って思いどおりの答えを引き出すための5つのコツを、具体的な例とあわせてご紹介します。難しいテクニックは一切出てきませんので、気軽に読み進めてみてください。
コツ① 最初から完璧な質問をしなくて大丈夫

ChatGPTを使い始めたばかりの方ほど、「一度できちんとした質問をしなければ」と身構えてしまいがちです。
頭の中で質問文を何度も練り直してから、ようやく入力する、という方も少なくありません。でも、そんな必要はありません。
一度で解決しようとしない
最初の質問は、ざっくりとしたもので十分です。まずは思いついたままの言葉で聞いてみて、返ってきた答えを見てから、必要な部分を直していく。そんな進め方がおすすめです。
むしろ、最初から条件を詰め込みすぎると、文章が長く複雑になり、かえって伝わりにくくなることもあります。
「これでいいだろうか」と迷う必要はなくて、「とりあえず聞いてみよう」くらいの軽い気持ちで始めると気楽に続けられます。
後から条件を追加する
ChatGPTとの会話は、一問一答で終わりではなく、何度でも続けることができます。
最初の答えに対して「ここをもう少しこうしてほしい」と伝えれば、その内容を踏まえて答え直してくれます。これは、一度出した答えを取り消して、新しく作り直しているようなイメージです。
つまり、最初の質問がゴールではなく、あくまでスタート地点だと考えるとよいでしょう。
実例(旅行)
最初にこう聞いたとします。
「国内旅行のおすすめを教えてください」
すると、ChatGPTは北海道や沖縄、温泉地など、いくつかの旅行先を挙げてくれるでしょう。返ってくる内容は、多くの人に当てはまる一般的な答えになることがほとんどです。
ここで「思っていたのと違うな」と感じたら、そこで少しだけ条件を加えて、続けてこう伝えてみましょう。
・夫婦2人で、温泉がある場所がいいです。
・できれば新幹線で行ける範囲で探してください。
・紅葉の季節に行きたいので、11月頃がおすすめの場所にしてください。
このように、後から条件を一つずつ付け足していくことで、答えはどんどん自分の希望に近づいていきます。
最初の答えが的外れだったとしても、会話を続けていくうちに、理想の答えにたどりつくことができると思います。
コツ② 条件を少しずつ伝える

最初にすべての条件を詰め込もうとすると、かえって質問が複雑になってしまいます。
人と人との会話でも、一気にいろいろなことを話されると、「え~っと、それで最初はなんだっけ?」と戸惑ってしまうこと、ありますよね。
少しずつ会話を進めていく
「夫婦2人で、あまり歩かず、紅葉が楽しめて、新幹線で行けて、予算は1人3万円以内で」というように、一度にたくさんの条件を並べると文章を入力するだけで疲れてしまいますし、ChatGPTもどの条件を優先すればよいか迷ってしまうことがあります。
条件は、思いついたときに少しずつ伝えるほうがうまくいきます。会話をキャッチボールのように続けていくイメージを持つとよいでしょう。
例えば夕食の献立を考えてもらう場面を想像してみましょう。
最初は、「今日の夕食を考えてください」これだけでも十分です。
すると、ChatGPTがいくつかの献立を提案してくれるでしょう。でも、その中に「今日はちょっと手間がかかりそう」と感じる料理があったとします。
そんなときは、新しく最初から質問し直すのではなく、そのままま続けて、「30分以内で作れる料理にしてください」と言えば、条件に合わせた献立を考え直してくれます。
さらに、
・野菜を多めにしてください。
・洗い物が少なくなる料理がいいです。
・電子レンジを使った料理にしてください。
このように希望を追加していくこともできます。
話しかけるように使う
まずは相談してみる。
返ってきた答えを見ながら、「もう少しこうだったらいいな」という希望を伝える。
すると、ChatGPTはその希望を反映しながら、答えを一緒に作ってくれます。
これは検索にはない、大きな特徴です。
検索では、自分で別の言葉を考えて何度も検索し直さなければ、求めている答えにたどり着けないことがよくあります。
でもChatGPTなら、「もう少し簡単に」「予算を抑えて」「一人分で」と話しかけるだけで、新しい提案をしてくれるので、完全にパーソナライズされた答えを得るのも簡単です。
例えばこんな風に聞いてみる
実際に会話を進める際の例をあげてみますね。
献立の例
夕食の献立を考えてください。→冷蔵庫に鶏ももと大根があります。→煮物以外でお願いします。→30分以内で作れるものがいいです。
旅行の例
1泊2日で京都への旅行プランを考えてください。→あまり歩かなくて済む観光地を中心にしてください。→移動はタクシーかバスを使いたいです。→どこかで湯豆腐が食べたいです。
メールの例
取引先へのお礼メールを書いてください。→もう少し丁寧な言葉遣いにしてください。→最後に次回の打ち合わせ日程を確認する一文を加えてください。→件名も考えてください。
どの例も、最初は大まかな依頼から始めて、あとから条件を一つずつ重ねています。この進め方に慣れると、ChatGPTとのやり取りがぐっと楽になります。
「全部を一度に伝えなければ」というプレッシャーから解放されるだけでも、質問すること自体が気楽に感じられるはずです。
コツ③ 「もう少し〇〇」と伝えるだけで答えは変わる

ChatGPTを使い始めた頃は、「うまく質問できない」と途中で嫌になって、そのまま投げ出してしまう方も多いと聞きます。
でも、難しく考える必要はまったくありません。
思ったまま伝えてみる
質問した後ChatGPTから返ってきた答えを読んで、「もう少しこうだったらいいな」「ここがわかりづらいな」と思ったことを、そのままどんどん伝えればいいのです。
条件を伝えるときに、難しい言葉を選んだり、専門的な指示を出したりする必要はありません。プロンプトなんかなくても、「もう少し○○にしてください」というシンプルな一言を伝えるだけで、ChatGPTはきちんと汲み取ってくれます。
例えば次のような言葉です。
- もう少し簡単に説明してください
- もう少し短くしてください
- もう少し丁寧にしてください
- もう少し詳しく教えてください
- 60代向けの言葉遣いにしてください
これらはどれも、日常会話でそのまま使えるような自然な言葉です。「もっと専門的な指示の仕方があるのでは」というのは、ChatGPTが使い始められた頃のイメージなのではないでしょうか。
難しい指示はいらない
例えば、お孫さんへの誕生日メッセージを考えてもらったとします。
返ってきた文章が少し長いと感じたら、「もう少し短くしてください。」と伝えてみます。
少しかしこまった文章なら、「もう少し親しみやすい文章にしてください。」と言えば、雰囲気を変えてくれます。
このようにChatGPTからの返答を見ながら、普段の会話で使うような言葉で修正を重ねていけば良いだけなので簡単です。

私も最初は、「AIだから特別な言葉で話しかけないといけない」と思っていました。
でも実際には、家族や友人にお願いするような言い方のほうが、思いどおりの答えになることが多かったです。
難しい言葉を覚えるよりも、「こうしてほしい」と素直に伝えること。
それだけで、ChatGPTはぐっと使いやすくなります。
コツ④ ChatGPTには遠慮しなくて大丈夫

「もう一度お願いしても失礼かな」 「何回も聞いたら悪いかな」そんな心配をされる方が、とても多くいらっしゃるようです。
実は私も使い始めのころはそうでした。今だからこそ、笑って話せる経験です。
気配りや遠慮はいらない
人に何度も聞き直すのは気が引けるものですし、長年そうした気配りを大切にしてこられた方ほど、ChatGPTに対しても同じように遠慮してしまうのかもしれません。
しかし、ChatGPTに対しては、その遠慮はまったく必要ありません。
ChatGPTは、同じ質問を何度されても、条件を何度変更されても、嫌な顔をすることはありません。時間を気にする必要もなければ、相手の都合を伺う必要もありません。
むしろ、納得できる答えにたどり着くまで、何度でもやり取りを重ねることが、正しい使い方だと言っていいでしょう。
根気よく聞いてみる
たとえば、最初に出てきた答えが少し違うと感じても、「せっかく答えてくれたのだから」と遠慮して、そのまま使ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それでは本当に欲しかった答えにはたどり着けません。
「できるだけ少ないやりとりで」と思わず、「まだしっくりこないな」と思ったら、根気よく何度でも伝えてみてください。ChatGPTは、こちらが納得できるまで、何度でも付き合ってくれます。
この「遠慮しなくていい」という感覚に慣れると、ChatGPTとのやり取りは驚くほど気楽なものに変わります。
例えば、
「別の案もお願いします。」
「もっと簡単にしてください。」
「最初から考え直してください。」
こうした依頼も、気兼ねなくできます。
私も納得がいくまで、一つの内容について何度も聞き直すことがあります。
少しずつ条件を加えながら一緒に考えてもらっていると、そのたびに「なるほど、こういう見方もあるんだ」と新しい発見があります。
ChatGPTは、一度で完璧な答えを出してもらうものではなくて、会話を重ねながら、自分に合った答えを一緒に作っていく相手だと思っています。
コツ⑤ ChatGPTは「検索するAI」ではなく「相談するAI」

この記事の中で一番お伝えしたいことがあります。それは、
ChatGPTは「検索するAI」ではなく、「相談するAI」だということです。
この違いに気がつくと、日常生活の中でChatGPTが活躍する場面がどんどん増えていくと思います。
ChatGPTと検索の違い
インターネットで調べものをするときは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにキーワードを打ち込む、長年、それが私たちにとっての当たり前でした。
たとえばGoogleで京都旅行について調べるとき、多くの方はこのように検索するのではないでしょうか。
「京都 観光」「京都 温泉」「京都 おすすめ」
短いキーワードを入力し、出てきた検索結果の一覧の中から、自分の状況に合いそうなページを一つずつ開いて確認する。これが検索の使い方で、自分に合った情報を見つけるまでには、いくつものページを見比べる手間がかかります。
一方、ChatGPTを使う場合には「京都であまり歩かずに楽しめる場所を教えて」「コースの中に美術館も入れて」「紅葉の美しい場所に行きたい」など、会話を続けるうちに、行きたい場所が見つかったりします。
まるで京都に詳しい知人に相談するように、希望を伝えることができます。
ChatGPTは手軽に使える相談相手
もちろんChatGPTの提案を鵜吞みにするのではなく、最新の情報や営業時間、料金などは、公式サイトなどで確認することが大切です。
でも、「まずは自分に合った案を考えたい」「何から調べればいいかわからない」というときには、ChatGPTはとても便利な相談相手になります。
「検索」と考えるより、「相談」と考える。
この違いを意識するだけで、ChatGPTの使い方はぐんと広がっていくはずです。
最初のうちは、なかなか思ったような答えが得られず、「自分の聞き方が悪かったのかな」「やっぱり難しいな」と感じてしまうかもしれません。
実はこれ、とても多くの方が体験されていることで、ChatGPTが会話を重ねながら少しずつ理想の答えに近づけていく道具だと実感すると、どんどん使用頻度が上がっていくようです。
人に何かをお願いするときも、一度の説明だけですべてが伝わることは少なく、やり取りを重ねながらすり合わせていくものです。ChatGPTとの会話も、それと同じだと考えてみてください。
まとめ
ChatGPTから思いどおりの答えを引き出すために、特別な知識や難しいテクニックは必要ありません。
今日ご紹介した5つのコツを、もう一度振り返ってみましょう。
- 最初から完璧な質問をしなくて大丈夫
- 条件は少しずつ追加すればいい
- 「もう少し〇〇」と伝えるだけで答えは変わる
- 何度聞き直しても遠慮はいらない
- ChatGPTは「検索」ではなく「相談」
私も最初は、「うまく質問しなければ」と思っていましたが、今では思いついたことをそのまま話しかけるようになりました。
「こんなことを聞いてもいいのかな。」
そう思うような内容でも、ChatGPTはいつでも答えてくれます。
だから、ぜひ肩の力を抜いて、会話のキャッチボールを楽しんでみてください。
きっと、「AIは難しい」というイメージが、「気軽に相談できる便利な相手」という印象に変わるはずです。

